「ほっとしたというのが、今一番の感想」とコメントしたのは瀬川智弘ヘッドコーチだ。
7人制ラグビー男子日本代表(以下、ジャパンセブンズ)は、8日、リオデジャネイロオリンピックのアジア予選となる「7人制ラグビーアジア予選香港大会」決勝で地元香港代表を24−10で破りアジア代表としてオリンピックへの出場権を獲得した。
決勝の香港代表戦までは全勝、無失点、と危なげない展開で勝ち進んだ。というのも、アジアレベルでは実力が拮抗するのは決勝で対戦した香港代表くらいという現実がある。
昨年、HSBCセブンズワールドシリーズでコアチーム(上位国)入りを果たしたジャパンセブンズだったが、1シーズンで降格となってしまう。さらに、国内での認知・選手の招集など様々な面で、ワールドカップで結果を出した15人制に比べると厳しい状況に置かれている。
15人制ラグビーの活躍とともに、ジャパンセブンズに対する注目も高まり、この決勝戦は地上波、を含む3局が生中継をした。いまだかつて無い、日本国内の注目を浴びることになったのだ。だからこそ、結果を出したい、そういう強い気持ちが伝わってくる決勝戦となった。